2020年11月26日
最近建てられる住宅は戸建てでもマンションでも斬新な機能性を特徴とする洋間を主体とした建て方が多くなっています。この洋風住まいの一角に和室の醸し出すしっとり感を少々取り入れた和洋折衷タイプだといえるようです。
確かに高度経済成長が始まった頃から衣食住のあらゆる面で洋風化が進んできて、住宅にはフローリング施工した床にじゅうたんを敷いた洋間が増えています。一方で、和風様式が取り入れられた部屋には畳や障子に床の間などが配置されていることが多いですが、こたつにも根強い人気が残っているようです。
最近は和室で暖を取るのに堀りごたつ式を取り入れている住まいも残っていますが、畳の間に電気こたつを置いただけの住まいもあります。このこたつの持つぬくもり感が忘れられず、洋間に電気こたつを置いている家庭もあるほどの人気ぶりです。
更に、こたつ布団の絵柄を工夫するだけで周囲の雰囲気も変わるので電気こたつを洋間のリビングに置いただけでも和洋折衷の雰囲気を楽しめるという人もいます。いずれにしても寒い季節に腰から下をこたつに入れていると気持ちがホカホカして、心地よい至福の一時を味わえることも珍しくありません。この癒しの感触は洋間の暖房に一般的に使われる床暖房では味わえないぬくもりのようです。